クリクラ、マッチング、卒試、国試…医学部6年生の1年間
3/27/2022- 6年生
医学部における最終学年である6年生がどんなスケジュールで1年を過ごすのでしょうか? 2月に国試が控えるだけではなく、その前に実習やマッチング、クリクラ、卒試、国試が控えています。
学校によって、時期に多少のズレはあると思いますが、大まかな6年次のイベントについて挙げていきます。
6年次前半は研修医として働くための仕込み期間
6年生のはじめの1か月は、研究室への配属があります。各自が希望した研究室に配属され、研究を行います。病練での診療参加型臨床実習、つまりクリニカルクラークシップ(略してクリクラ)も5年次に引き続きあります。
診療参加型臨床実習(クリクラ)
大学によって形態が異なるのですが、6年次の実習はおおよそ1ヶ月。5年次はポリクリ、6年次はクリクラ、と棲み分けるところもあります。実習についての詳細は、「臨床実習だけじゃない⁉︎ 医学部における実習」を参考にして下さい。
インターンシップと採用試験を兼ねたマッチング
6月末から9月上旬の約2ヶ月半の期間には、マッチング試験が各病院で実施されます。興味のある病院で研修をするために、面接や筆記試験などを受験しに行き、10月には、翌年4月以降から研修医として勤務する先が決定します。
マッチングの評価基準は、面接当日の評価に加えて、実際にどのくらい見学に来たか、またその際どのような雰囲気の学生だったか、実際に学生に接した人たちの意見から総合的に判断が下されます。夏休みも2週間程度あるとは思いますが、マッチングで潰れると考えておいていいでしょう。実習についての詳細は、「医師臨床研修マッチング(研修医マッチング)」を参考にして下さい。
卒試と国試に向かって勉強漬けの9月以降
9月に最後のタームの実習があり、その後はいよいよ卒業試験。学校によっては、5年次に卒業試験を済ませているところもありますが、これに合格しないと卒業資格、つまり国家医師試験受験資格を得られません。9月以降は卒業試験の勉強と国家医師試験の勉強と並行して計画的に勉強していくことになります。
9月から始まる卒業試験(卒試)
医学部の卒業試験は、他学部と異なり、卒業論文や単位修得だけで決まるものではなく、試験科目が10科目〜30科目あり、1~3ヶ月の期間に複数回行われます。 さらに追試にかかると国試だけに集中するまでの期間が伸びますし、厳しい学校の場合は留年も珍しくありません。
2月の医師国家試験(国試)
卒業試験が終わり、無事受験資格を得て、2月に国試です。医師国家試験は2日間にわたり、400問が出題されます。合格率は9割のため、余裕で通過する試験だと油断するのは禁物。基礎学力の高い医学部生が、やるべきことをやって挑む試験だということは頭に入れておきましょう。
6年生の時点で、国試の傾向と対策について見聞きしていることもある方も、これから調べていく方も、「国試合格を掴み取るパーフェクトガイド」に国試についてまとめてあるので、参考にしてみて下さい。
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