CBTとOSCEの対策に追われる医学部4年生の1年間
3/24/2022- 4年生
医学部では偶数学年が忙しいと言われています。4年生次には5、6年次の臨床実習に向かうために、CBTとOSCEの受験が必須になります。4年生の終わりにはCBT・OSCEという大きなテストがあり2、3ヶ月前から毎日3時間以上は勉強し、休日は8時間程度の勉強すると言われています。
学校によって、時期に多少のズレはあると思いますが、大まかな4年次のイベントについて挙げていきます。
全国医学部共通のCBT
8月~2月に行う(一部の大学では3年生の冬頃)CBT(Computer Based Testing)は、医師免許をまだ持っていない医学部生が、5、6年次の臨床実習で実際の患者さんと接するにあたり、患者さんの了解を得るために実施されるようになったものです。
CBTは出題範囲は基礎医学、臨床医学の全範囲。出題される320問のうち、240問が「前年度以前も出題された問題(=プール問題)」、 80問が初めて出題される「新作問題」で、コンピューターを用いたマーク形式で行われます。
CBTは一朝一夕に乗り越えられるものではないので「出題割合と国試対策からみたオススメのCBT勉強法」を参考にして、しっかり対策を練りましょう。
実技シミュレーションのOSCE
CBTが強すぎて印象が薄いもののOSCE(オスキー)もあります。OSCEとは客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination)の略で、知識はペーパー試験で評価できても、技能・態度は評価が難しいので実技のシミュレーションを行って評価します。
OSCEは多くの大学においてCBTの前後。つまり4年生の8~3月に実施され、5年生への進級判定のための判断材料として用いられます。CBT対策で手いっぱいなため、CBT終了後の1週間くらいで急いで対策するというケースも多いOSCEですが、近年では早めに対策する学生も増えています。
CBT、OSCEをパスしたら始まる臨床実習
学校にもよりますが、CBT、OSCEをパスすると白衣式で修了証書を授与されて、臨床実習への参加が許可され、臨床実習が始まります。実習については「臨床実習だけじゃない⁉︎ 医学部における実習」を参考にして下さい。
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